1級管工事施工管理技士と2級管工事施工管理技士で年収の差はどれくらい？

1級管工事施工管理技士は、2級管工事施工管理技士と比べてどれだけ多く稼げるのか。その年収を比較し、年収をアップさせる方法や、管工事施工管理技士の資格を取得することのメリットなどについてまとめます。

1級管工事施工管理技士・2級管工事施工管理技士の年収を比較

1級管工事施工管理技士の平均年収は、400～750万、2級管工事施工管理技士の平均年収は、300～600万円といわれています。

サラリーマンの平均収入を超えることもあり、企業の規模や経験、スキルによっては、年収800万円以上を目指すことも可能。1級管工事施工管理技士の保有者には、年収1,000万円ほどの人も少なくないといわれています。

参照元：施工管理求人サーチ(https://www.sekoukyujin-yumeshin.com/learn/18786/）

管工事施工管理技士の資格を持っていることで、手当が支給されることが多いのですが、2級よりも1級の方が、手当が増額されることがほとんどです。

1級管工事施工管理技士になるメリット

知識や技術を客観的にアピールできる

管工事施工管理技士の資格を取得するメリットは、配管工事における専門的な知識や高度な技術、経験が身についているということを、客観的に証明できることです。

資格を持っていなくても、配管工事の仕事を行うことはできますが、管工事施工管理技士を持っていることで、上層工程の設計や工程管理などの業務を行うことができ、それを就職・転職の際にアピールすることができます。

企業からのニーズが高い

管工事施工管理技士の資格は、雇用する企業にとってもプラスに働きます。建設事業者が公共事業を入札する際、「経営事項審査」を受けなければならず、その中の技術力評価において、1級管工事施工管理技士には5点、2級管工事施工管理技士には2点がつけられます。在籍する管工事施工管理技士の数が多ければ多いほど、公共事業を請け負う際に有利になるため、企業としては、ひとりでも多くの管工事施工管理技士を採用したいと考えているのです。

とくに1級管工事施工管理技士のニーズは高いため、1級を取得することで、就職・転職の際に有利に働きます。

関連資格を取得しやすくなる

1級管工事施工管理技士を取得すると、他の資格取得にも挑戦しやすくなります。管工事施工管理技士は、「建築設備士」「電気工事施工管理技士」「給水装置主任技術者」などの資格と関連があり、2年以上の実務経験があれば、これらの受験資格を得ることができます。

このように、関連する資格を保有することで、さまざまな仕事に対応することができ、キャリアアップにつながると考えられます。

管工事施工管理技士が年収をアップするためには？

管工事施工管理技士として年収を上げるためには、さらに知識を吸収し、技術力を磨いていくことが重要です。

管工事施工管理技士の資格を持っていると、「浄化槽設備士」や「給水装置主任技術者」などの資格が取得しやすくなるため、こうした資格を併せて取得することで、仕事の幅を広げて収入を増やしていくという方法もあります。

また、他の施工管理技士同様、2級よりも1級の方が収入は多くなるため、1級管工事施工管理技士を目指すというのも、収入アップの方法のひとつになります。

自分自身の努力によって年収アップが可能になる管工事施工管理技士

施工管理技士の中でも、管工事施工管理技士の年収は高めだといわれています。いくつかの資格を併せ持ったり、知識量を増やし、技術力を高めるなど、自分自身の努力によって、年収アップさせることも可能です。

管工事施工管理技士は、他の施工管理技士同様、1級と2級がありますが、1級の方が、制限なく幅広い業務に携わることができ、給料も高くなります。将来のキャリアを考えても、資格取得を目指すのであれば、2級よりも1級を取得したいところです。

いきなり1級管工事施工管理技士を取得するのは難しいため、まずは2級からのスタートをおすすめします。