建築施工管理技士の受験資格
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建築現場全体の管理をするための国家資格、建築施工管理技士には、1級建築施工管理技士と2級建築施工管理技士があり、取得している級によって担当できる工事の規模が異なります。ここでは、1級建築施工管理技士、2級建築施工管理技士の一次検定、二次検定の受験資格や合格率についてまとめています。1級・2級とでは、受験資格も異なるため、受験前にしっかりと確認しておきましょう。
建築施工管理技士の受験の流れと資格について
資格取得までの主な流れは、まずは2級建築施工管理技士の第一次検定の試験を受け、合格したら第二次検定の受験へと進みます。
受験の定義
- 第一次検定…施工技術のうち、基礎となる知識及び能力があるかを判定
- 第二次検定…施工技術のうち、実務経験に基づいた技術上の管理及び指導監督に係る知識及び能力があるかを判定
なお、令和2年度までは「第一次検定と第二次検定」ではなく、「学科試験と実地試験」と呼ばれていました。両方に合格することで施工管理技士の資格を取得できます。
2級建築施工管理技士の受験資格
2級建築施工管理技術検定は、受験方法が3パターンに分かれます。それぞれのパターンごとについて紹介します。
- 第一次検定のみを受験する場合
- 第一次検定と第二次検定を同日に受験する場合
- 第二次検定のみを受験する場合
1:第一次検定のみを受験する場合の受験資格
2級建築施工管理技士の第一次検定のみ(学科試験)は、試験の実施年度に満17歳以上であれば、誰でも受験可能です。
しかし、学科と実地試験を同時に受けたい場合は、技能検定合格者とそれ以外で受験の資格が異なるので注意が必要です。
2:第一次検定と第二次検定を同日に受験する場合の受験資格
- 受験種別:建築または躯体または仕上げ
最終学歴 大学 専門学校の「高度専門士」 |
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最終学歴 短期大学・5年制高等専門学校 専門学校の「専門士」 |
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最終学歴 高等学校 専門学校の専門課程 |
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最終学歴 その他(学歴問わず) |
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なお、試験の形式は「マークシート方式」で、合格基準は「得点60%以上」です。また、令和3年度から、施工管理技術検定は制度が大きく変わり、「学科試験は第一次検定」と名前が変更され、出題内容も変更されています。変更点は、従来の学科試験で問われた知識問題をベースとして、従来の実地試験で問われた能力問題の一部が追加されました。
参照元:一般財団法人 建設業振興基金 施工管理技術検定(https://www.fcip-shiken.jp/)
3:第二次検定のみを受験する場合の受験資格
第一次検定と第二次検定を同日に受験する場合の条件を満たす方で、さらに以下のいずれかに該当する方です。
- 一次検定合格者
- 建築士法による1級建築士試験の合格者
- 2級建築施工管理技術検定試験の学科試験のみ受験の合格者で、有効期間内の者
参照元:一般財団法人 建設業振興基金 施工管理技術検定(https://www.fcip-shiken.jp/)
1級建築施工管理技士の受験資格
1級建築施工管理技術検定は、第一次検定と第二次検定で受験資格が異なります。また、第一次検定と第二次検定は試験日も異なるため、同日に両方を受験することはできません。
第一次検定を受験する場合の受験資格
大学・専門学校の「高度専門士」① |
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短期大学・高等専門学校・専門学校の「専門士」① |
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高等学校・中高一貫校・専門学校の「専門課程」① |
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その他(学歴問わず)① |
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2級建築士試験合格者② |
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2級建築施工管理技術検定第二次検定合格者③ |
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2級建築施工管理技術検定合格後5年未満で以下学歴の者③ 短期大学・高等専門学校・専門学校の「専門士」 |
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2級建築施工管理技術検定合格後5年未満で以下学歴の者③ 短期大学・高等専門学校・専門学校の「専門士」 |
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2級建築施工管理技術検定合格後5年未満で以下学歴の者③ 高等学校・中高一貫校・専門学校の専門課程 |
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2級建築施工管理技術検定合格後5年未満の者③ その他(学歴問わず) |
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2級建築施工管理技術検定第二次検定合格者(※第一次検定のみ受験可能) |
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第二次検定を受験する場合の受験資格
- 一次検定合格者
- 建築士法による1級建築士合格者
- 1級建築施工管理技術検定第一次検定合格者のうち、①~③のいずれかの受験資格で合格した者
- 1級建築施工管理技術検定第一次検定合格者のうち、④の受験資格で受験した者で、上記①~③のいずれかの受験資格を有する者
参照元:一般財団法人 建設業振興基金 施工管理技術検定(https://www.fcip-shiken.jp/)
建築施工管理技士の難易度は?合格率はどれくらい?
1級建築施工管理技士、2級建築施工管理技士の過去5年の合格率は、それぞれ以下の通りです。
1級建築施工管理技士
第一次検定
2018年度 | 36.6% |
---|---|
2019年度 | 42.7% |
2020年度 | 51.1% |
2021年度 | 36.0% |
2022年度 | 46.8% |
第二次検定
2018年度 | 37.1% |
---|---|
2019年度 | 46.5% |
2020年度 | 51.1% |
2021年度 | 52.4% |
2022年度 | 45.2% |
2級建築施工管理技士
第一次検定
2018年度 | 25.9% |
---|---|
2019年度 | 31.6% |
2020年度 | 35.0% |
2021年度 | 49.0% |
2022年度 | 42.3% |
第二次検定
2018年度 | 25.2% |
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2019年度 | 27.1% |
2020年度 | 56.7% |
2021年度 | 52.9% |
2022年度 | 53.1% |
参照元:日建学院(https://www.ksknet.co.jp/nikken/guidance/sekoukanri/contents/const/04/index.aspx )

建築施工管理技士の資格を取得すると、給与が上がりやすくなったり、規模の大きな工事に携われるようになるというメリットがあります。
また、建築施工管理技士は、管理監督をする仕事であるという特性から、高年齢でも他社から評価されやすく、50代以降でも転職できるチャンスが多いといわれています。
1級建築施工管理技士と2級建築施工管理技士では、年収では100万円ほどの差があり、また、任される現場の規模も異なります。
収入面や仕事のやりがいなどから、1級建築施工管理技士を目指したいところですが、まずは2級建築施工管理技士の資格取得を目指しましょう。
建築施工管理技士の資格取得を目指すにあたり、資格取得費用を支援してくれる会社もあります。建設技術者の派遣事業などを行っているオープンアップコンストラクションでも、建築施工管理の資格取得費用、最大24万円を会社が負担してくれるだけでなく、資格取得のためのサポートを行っているので、建築施工管理技士の資格取得を目指したいという方におすすめです。また、資格を取得するために欠かせない実務経験もオープンアップコンストラクションなら未経験から積むことが可能です。