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土木施工管理技士の受験資格

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「土木施工管理技士の受験資格が知りたい」「実務経験がなくても受験資格はとれる?」「そもそも自分は受験可能なのか?」など、土木施工管理技士の資格取得を考えている方にとっては、受験資格は気になるポイントですよね。ここでは、国家資格でもある1級土木施工管理技士、2級土木施工管理技士の受験資格についてまとめているので、ぜひ参考にご覧ください。

目次

土木施工管理技士の受験の流れと資格について

土木施工管理技士の資格取得までの流れは、まずは2級土木施工管理技士の第一次検定の試験を受け、合格したら第二次検定の受験へと進みます。

受験の定義

2級土木施工管理技士の受験資格

2級土木施工管理技術検定は、受験方法が3つのパターンに分かれます。ここでは、それぞれパターンごと紹介します。

  1. 第一次検定のみを受験する場合
  2. 第一次検定と第二次検定を同日に受験する場合
  3. 第二次検定のみを受験する場合

1:第一次検定のみを受験する場合の受験資格

年齢以外に求められる学歴や経験などの条件はないので、満17歳以上であれば、誰でも受験することが可能です。

2:第一次検定と第二次検定を同日に受験する場合の受験資格

2級土木施工管理技士の第一次検定と第二次検定を同日に受験する場合、受験資格を有するのは、以下のいずれかに該当する方です。

最終学歴
大学卒業者・専門学校卒業者(「高度専門士」に限る)
  • 指定学科…卒業後1年以上の実務経験
  • 指定学科以外…卒業後1年6カ月以上の実務経験
最終学歴
短期大学卒業者・高等専門学校卒業者・専門学校卒業者(「専門士」に限る)
  • 指定学科…卒業後2年以上の実務経験
  • 指定学科以外…卒業後3年以上の実務経験
最終学歴
高等学校卒業者・中等教育学校卒業者・専門学校卒業者(「高度専門士」「専門士」を除く)
  • 指定学科…卒業後3年以上の実務経験
  • 指定学科以外…卒業後4年6カ月以上の実務経験
その他の者
  • 指定学科…8年以上の実務経験

3:二次検定のみ受験する場合の受験資格

第一次検定の免除者に該当する場合は、2級土木施工管理技士の第二次検定のみ受験できます。免除条件に関しては、以下です。

平成28年度から令和2年度の2級土木施工管理技術検定「学科試験」を受検し合格した者
  • 実務経験年数を満たした者
技術士法による第2次試験に合格した者
  • 建設部門、上下水道部門、農業部門(選択科目を農業土木とするものに限る)
  • 建設部門、水道部門、上下水道部門
  • 農業部門(選択科目:農業土木、農業農村工学)
  • 林業部門(選択科目:森林土木)
  • 森林部門(選択科目:森林土木)
  • 水産部門(選択科目:水産土木)
  • 総合技術監理部門(選択科目:建設部門、水道部門、上下水道部門のいずれかに係るもの)
  • 総合技術監理部門(選択科目:農業土木、森林土木、水産土木

第一次検定の免除条件はいくつかあるので、免除条件を必ず確認しましょう。

参照元:一般財団法人 全国建設研修センター(https://www.jctc.jp/exam/doboku-2/)

1級土木施工管理技士の受験資格

1級土木施工管理技士は、2級の上位に位置する資格。1級土木施工管理技術検定では、第一次検定と第二次検定で受験資格が異なります。また、検定は試験日が違うので、同日に両方を受験することはできません。

第一次検定

以下の学歴と実務経験を有する者

大学卒業者・専門学校卒業者(「高度専門士」に限る)
  • 指定学科…卒業後3年以上の実務経験
  • 指定学科以外…卒業後4年6カ月以上の実務経験
短期大学卒業者・高等専門学校卒業者・専門学校卒業者(「専門士」に限る)
  • 指定学科…卒業後5年以上の実務経験
  • 指定学科以外…卒業後7年6カ月以上の実務経験
高等学校・中等教育学校卒業者・専門学校卒業者(「高度専門士」「専門士」を除く)
  • 指定学科…卒業後10年以上の実務経験
  • 指定学科以外…卒業後11年6カ月以上の実務経験
その他の者
  • 15年以上の実務経験
高等学校卒業者・中等教育学校卒業者・専門学校卒業者(「高度専門士「専門士」を除く」)
  • 指定学科…卒業後8年以上の実務経験(その実務経験に指導監督的実務経験を含み、かつ、5年以上の実務経験の後専任の監理技術者による指導を受けた実務経験2年以上を含む)

専任の主任技術者の実務経験が1年以上ある者

高等学校卒業者・中等教育学校卒業者・専門学校卒業者(「高度専門士」「専門士」を除く)
  • 指定学科…卒業後8年以上の実務経験
  • 指定学科以外…卒業後9年6カ月以上の実務経験
その他の者
  • 13年以上

第二次検定

1級土木施工管理技士の第二次検定の受験資格があるのは、下記のいずれかに該当する方です。

1級土木施工管理技術検定・第1次検定の合格者 第一検定の受検資格で受検した者に限る
技術士試験の合格者で、なおかつ第一次検定の受検資格を有する者
  • 建設部門、上下水道部門、農業部門(選択科目を農業土木とするものに限る)
  • 建設部門、水道部門、上下水道部門
  • 農業部門(選択科目:農業土木、農業農村工学)
  • 林業部門(選択科目:森林土木)
  • 森林部門(選択科目:森林土木)
  • 水産部門(選択科目:水産土木)
  • 総合技術監理部門(選択科目:建設部門、水道部門、上下水道部門のいずれかに係るもの)
  • 総合技術監理部門(選択科目:農業土木、森林土木、水産土木

受験資格の詳細・最新情報については、「一般財団法人 全国建設研修センター」の公式サイトをご確認ください。

土木施工管理技士資格の難易度は?合格率はどれくらい?

1級土木施工管理技士、2級土木施工管理技士の過去5年の合格率は、それぞれ以下の通りです。

1級土木施工管理技士

第一次検定

2018年度 56.5%
2019年度 54.7%
2020年度 60.1%
2021年度 60.6%
2022年度 54.6%

第二次検定

2018年度 34.5%
2019年度 45.3%
2020年度 31.0%
2021年度 36.6%
2022年度 28.7%

2級土木施工管理技士

第一次検定

2018年度 62.2%
2019年度 64.0%
2020年度 70.1%
2021年度 72.5%
2022年度 63.8%

第二次検定

2018年度 34.9%
2019年度 39.5%
2020年度 43.9%
2021年度 40.7%
2022年度 37.7%

参照元:日本建設情報https://www.cic-ct.co.jp/course/civil

資格取得で給与面での好待遇が期待できます。

土木施工管理技士の試験は、1級、2級ともに第一次検定は合格率50%以上と高い数字になっていますが、第二次検定になると50%以下と、合格しやすい検定とは言いにくいかもしれません。しかし、土木施工管理技士の資格を取得することで、資格手当がもらえたり、給与面での好待遇が期待できます。

また、主任技術者や監理技術者として現場を管理することができるので、責任のある仕事が任されたり、仕事の幅が広がって、大きなやりがいも得られます。とくに1級土木施工管理技士は建設業界において需要が高いため、通常、転職が難しくなる年代になっても有利に働きます。

1級と2級では、対応できる工事の規模が異なり、1級の方がより大きな規模の工事に携わることができるため、給与面はもちろん、仕事のやりがいも大きくなります。

まずは2級からでも土木施工管理技士の資格取得を目指してみましょう。

未経験から土木施工管理技士として働きたい方へ

土木施工管理技士の資格取得にはお金がかかりますが、この資格取得費用を支援してくれる会社もあります。建設技術者などの人材を現場に送り出しているオープンアップコンストラクションもそんな会社のひとつ。土木施工管理技士の資格取得を目指している人は、ぜひチェックしてみてください。